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My Style

日々の暮らしをシンプル・スマートに。

ミニマリスト志向の私が、何の因果かモノを売る仕事をしています。

minimalism

私は小売業界で働いています。

小売業界の志望動機は、自分がモノを買うのが好きだったから(単純です)。

でも、「自分がモノを買う時に感じるワクワク感を、他の人にも感じてもらいたい。モノを通して人が幸せになっていくことのお手伝いをしたい。それが自分の幸福につながる。」と本気で考えていました。

で、実際に接客は楽しかったし(最初は苦手でしたけど)、お客様の笑顔を直接見ることが幸せでした。

やがて、売るだけでなくその仕掛けを考えていくような仕事(バイイングやキャンペーン企画など)をするようになり、部下もできて責任を感じつつも充実した日々を送っていました。

ちょうど「自分磨き」とか「女子力向上」などと言われ出した頃で、自分が実験台になって積極的に体験(例:コスメを試す、エステを受けるなど)し、それをいかに素敵な投資かをお客様に伝えるのに必死でした。

「自分に手間暇かけるコトが無駄なことではない、自分を好きになるために、いつまでもキレイで健康でいるためにどんどんケアしましょう!」と、シーズン毎にいろいろなプロモーションをメンバーと考えて実行していました。

そして、企画が当たってお客様の反響があるとたまらなく嬉しくて。売上=お客様の評価であり満足度の指標であると思っていたので、売上を上げるためにもっともっといろいろ提案したい!というのが自分の仕事モチベーションでした。

 

疲れた果てたのち、「ミニマリスト」なるものを知る。

でも自分自身が疲れ、自分を磨くコトなどが楽しめなくなって、何となく惰性で仕事をしている感じになっていた頃、ふとしたことがきっかけでドップリ負のオーラに包まれていきました(自分から飛び込んだのか?)。

その後、いろいろなことを捨てたくなった私は、引き寄せられるようにシンプルライフスタイルやミニマリスト関連のブログや本を読むようになりました。

 

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そして目からウロコ、と言いますか「自分への投資によって幸せになれるはず」という考えが変わっていきました。

「自分を磨く」というのは表面ケアだけではダメだし、「サプリやハーブ・漢方、などのインナーケアやリラクゼーションマッサージなどヒーリングケアが大事」と言い張っていたけど、心が健康でないとそれらのケアが効果的に働かないことも身をもって知らされました。

やっぱり、心の充足が大事です。

もちろん、自己投資が悪ではないです。向上心は大切です。また、何もしないことが美徳でもないですし。

でも、心が満足できていなければ、「まだまだ足りない」「もっとしなきゃ」という must発想になって追い込まれていきます。しんどいですよね、この状態。

これがいわゆる「足るを知る」心境になっていると、少しのことでも満足ができ、過度に期待や無理をしなくなります。

 

何だか禅問答なことを書いてしましましたが、自分がモノを売る仕事って因果なことだなと思うのです。初めから足るを知っていればすっきりとした生活を送れただろうに、と。

でも、それらの欲が満たされることだけでは人間は幸せにはならないということに気づくには、回り道が必要だったのかもしれません(あくまで私が、ですが)。

だから、今自分がやっている仕事において、モノを一方的に売ることはもうしたくないのです。モノの価値の基準は人それぞれですから、モノ自体に私が格付けすることはしません。また、それらを買いたい人を止めるわけでもないです。

ただ、私の信条が変化したことで、納得のいく買い物をお客様にもしてもらいたいという思いが前より強くなったのです。

モノと人との出会いをつなぐことで私が幸せになる、というベースは変わりませんが、それらを買った人が本当に良かったと思っていただけることを企画しなきゃ、って新部署に来て毎日思っています。具体的なことはこれからなんですけどね。新しい目標ができてモチベーションが上がってきましたよ。